JX補償導線は、鉄-コンスタンタン熱電対と組み合わせて使用され、(+)側導体に亜鉛メッキ純鉄線、(−)側導体にコンスタンタン線を使用する導体材質が熱電対と同材質のエクステンション型補償導線です。J熱電対は、E熱電対に次いで発生熱起電力が大きく、中温度領域の測定に広く使用されます。ただし、(+)側導体に防錆処理として亜鉛鍍金加工した純鉄線を使用していますので、端末処理を注意する必要があります。
表-26 J熱電対用補償導線の温度許容差(JIS規格温度許容差)
記号 | 補償接点温度(℃) | 許容差(℃) | 記号(※参考) | 補償接点温度(℃) | 許容差(℃) |
---|---|---|---|---|---|
JIS C 1610-1981 | JIS C 1610-2012 | ||||
JX-G | −20〜+90 | ±2.5 | JX-1-G | 0〜+100 | ±1.5 |
JX-1-H | 0〜+150 | ||||
JX-1-S | -25〜+200 | ||||
JX-H | 0〜+150 | JX-2-G | 0〜+100 | ±2.5 | |
JX-2-H | 0〜+150 | ||||
JX-2-S | -25〜+200 |
(※参考)表中JIS C
1610-2012のG、H、Sは絶縁体の材料の使用区分を示します。
従って使用温度範囲を補償接点温度として示します。
表-27 J熱電対用補償導線の温度許容差(IEC 60584-3 温度許容差)
記号 | 温度範囲(℃) | 許容差(℃) | |
---|---|---|---|
クラス1 | クラス2 | ||
JX | -25〜+200 | ±1.5 | ±2.5 |
JX 温度換算誤差グラフ | |
温 度 換 算 誤 差 (℃) |
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測定温度(℃) グラフ-8 |