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被覆熱電対

被覆熱電対は、測定精度が保証された熱電対素線に、二重に絶縁被覆加工した構造が簡単な、可とう性に
優れた使い易いデュープレックス熱電対です。

被覆熱電対は、常備在庫品として常に在庫していますので、即納させて頂きます。

測温接点の溶接が必要な場合は、被覆熱電対の全長及び端末加工方法をご指定ください。

被覆熱電対の種類は、以下の通りです。
 (1) ビニール被覆熱電対
 (2) ガラス被覆熱電対
 (3) ふっ素樹脂被覆熱電対
 (4) 超耐熱被覆熱電対

被覆熱電対の特長

  1. 価格が安価
  2. 測温接点の加工が簡単
  3. 可とう性が良い
  4. 長尺化が可能で現場で加工できる
  5. T被覆熱電対は、0〜100℃±0.5℃、0〜218℃±0.87℃の高精度熱電対素線を使用していますので、
    200℃以下の高精度測温が可能です。


被覆熱電対の種類と導体規格

表-1
種類 被覆
識別
絶縁体識別 芯線材料 線径
(mm)
熱起電力(mV)
基準接点0℃
+脚 -脚 +脚 -脚 100℃ 218℃
K クロニック*1 アルニック*1 1/0.32

1/0.65
4.096±0.062
(±1.5℃)
8.860±0.060
(±1.5℃)
E クロニック*1 銅ニッケル合金 6.319±0.100
(±1.5℃)
14.762±0.110
(±1.5℃)
J 銅ニッケル合金 5.269±0.080
(±1.5℃)
11.778±0.080
(±1.5℃)
T 銅ニッケル合金 4.279±0.023
(±0.5℃)
10.254±0.047
(±0.87℃)

*1 クロニック、アルニックは弊社における、クロメル及びアルメルの登録商標です


被覆熱電対の種類と特長をご紹介致します。用途に合わせてお選び下さい。

表-2 被覆熱電対の種類と特長
K 熱電対 使用温度範囲が-200℃〜1200℃と最も広く、かつ、その間の温度と熱起電力の関係が直線的であり、
貴金属熱電対と比較すると安価であるので、工業用熱電対として最も広く使用されています。
E 熱電対 現用の熱電対の中では最も高い熱起電力を有し、最も感度の良い熱電対です。
E熱電対はK熱電対と比較して50%、J熱電対では20%高い熱起電力を有しています。
従って、700℃〜800℃以下の温度範囲で使用されています。
J 熱電対 常用600℃以下の温度測定に使用されます。E熱電対に次ぐ高い感度を有しており、 E熱電対と比べると
価格的に安く、更に還元性雰囲気中で使用できるという長所があります。
T 熱電対 常用300℃以下の温度測定に使用されます。精度も高く伸線加工性も良いことから、 ガラス繊維又は
ふっ素樹脂被覆を 施した低温用高精度被覆熱電対として広く使用されています。
また極低温用熱電対としても広く使用されています。

※弊社の被覆熱電対基準製品は、線径がφ0.32、0.65と細い為(表-1参照)、上記の常用温度とは異なります。


熱電対熱起電力表
グラフ − 1



被覆熱電対の基準製品

1. 被覆熱電対の種類と寸法

 
表-3
No. 種類 基準製品 形式記号 線径 標準仕上がり寸法 絶縁・保護被覆
mm mm 材料 被覆最高使用
温度(℃)
1 K K-0.75=VVF 1/0.32

1/0.65
2.2×3.4

2.5×4.0
ビニル 60
2 E E-0.75=VVF
3 J J-0.75=VVF
4 T T-0.75=VVF
5 K K-0.75=GGF 1/0.32

1/0.65
1.7×2.5

2.2×3.3
ガラス糸編組 150
6 E E-0.75=GGF
7 J J-0.75=GGF
8 T T-0.75=GGF
9 K K-0.4=FEPFEPF 1/0.32

1/0.65
1.0×1.6

1.5×2.4
ふっ素樹脂 200
10 E E-0.4=FEPFEPF
11 J J-0.4=FEPFEPF
12 T T-0.4=FEPFEPF


(1) ガラス被覆熱電対型式記号の表わし方



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