EX補償導線はクロメル-コンスタンタン熱電対と組み合わせて使用され、(+)側導体にニッケル・クロム合金線、(−)側導体にコンスタンタン線を使用する導体材質が熱電対と同材質のエクステンション型(延長型)補償導線である為、グラフ-7に示す様に特性曲線が広い温度範囲で直線的で高精度です。E熱電対は、現在使用されている熱電対の中で、発生熱起電力が最も大きい為、900℃未満の温度範囲で高感度、高精度の測定が可能です。
表-24 E熱電対用補償導線の温度許容差(JIS規格温度許容差)
記号 | 補償接点温度(℃) | 許容差(℃) | 記号(※参考) | 補償接点温度(℃) | 許容差(℃) |
---|---|---|---|---|---|
JIS C 1610-1981 | JIS C 1610-2012 | ||||
EX-G | -20〜+90 | ±2.5 | EX-1-G | 0〜+100 | ±1.5 |
EX-1-H | 0〜+150 | ||||
EX-1-S | -25〜+200 | ||||
EX-H | 0〜+150 | EX-2-G | 0〜+100 | ±2.5 | |
EX-2-H | 0〜+150 | ||||
EX-2-S | -25〜+200 |
(※参考)
表中JIS C
1610-2012のG、H、Sは絶縁体の材料の使用区分を示します。
従って使用温度範囲を補償接点温度として示します。
表-25 E熱電対用補償導線の温度許容差(IEC 60584-3 温度許容差)
記号 | 温度範囲(℃) | 許容差(℃) | |
---|---|---|---|
クラス1 | クラス2 | ||
EX | -25〜+200 | ±1.5 | ±2.5 |
EX 温度換算誤差グラフ | |
温 度 換 算 誤 差 (℃) |
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測定温度(℃) グラフ-7 |