JIS C2522−1999に「電気抵抗用銅マンガン線、棒及び板」として規定され、
精密抵抗線CMW「マンガニン」として広く使用されています。
マンガニン線,CMWは、対銅熱起電力と抵抗温度係数を改善し耐食性向上させる為に、
Cu-Mn合金にNiその他の添加元素を加えた精密抵抗合金です。
マンガニンの温度と抵抗の関係は直線的でない為、適用温度範囲5〜45℃で次の2次式で
近似する事ができます。
抵抗値-温度グラフ グラフ − 2 |
上記の2次式で、抵抗最大温度(抵抗温度係数がゼロとする温度)が常温付近となる様に熱処理を
行っていますので、精密抵抗材線として使用するためには、使用環境温度又は自己加熱による
発熱温度を適用温度範囲5〜45℃以内とすることが大切です。
記号 | 化学成分 | 体積抵抗率 μΩ・m | 等級 | 測定点の温度 ℃ | 一次温度係数 α23×10‐6/K | 二次温度係数 β×10‐6/K2 |
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CMW | Ni1.0〜4.0 Mn10.0〜13.0 Cu+Mn+Ni 98.0以上 | 0.44±0.03 | AA | 13±2 | -4〜+8 | -0.7〜0 |
A | 23±2 | -10〜+20 | -1.0〜0 | |||
B | 33±2 | -20〜+40 | -1.0〜0 | |||
43±2 |
記号 | 引張り強さ MPa | 伸び % |
---|---|---|
CMW | 340〜590 | 10以上 |
型式記号の表わし方